りょうちんのシンプル思考日記

投資・ビジネス・テクノロジー・スポーツなどについて、日々のインプットをシンプルにアウトプットすることを目指すブログ

燃料電池車の普及を狙う!?トヨタはまだ水素をあきらめていないらしい件

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日経産業新聞に「トヨタ、水素で仲間づくり、13社連携、燃料電池車の普及狙う。」という記事があった。トヨタが、ダボス会議「水素カウンシル」という団体の設立を発表したらしい。

先日電気自動車への参入を発表したばかりだったので、さりげなく水素を使った燃料電池車は無かったことにしていくのかなぁと思っていたら、予想外の発表だった(・_・)

 

トヨタなど13社はスイスで開いている世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で17日、新団体「水素カウンシル」の設立を発表した。新団体は「水素を利用した新エネルギー移行に向けた共同のビジョンと長期的な目標を提唱する」としている。共同議長会社にはトヨタとエア・リキードが就いた。

エア・リキードという会社は初めて聞いた。

エア・リキード - Wikipedia

この会社に、スタンドなどのインフラ設備を期待しているということのようだ。

 

「水素の火は絶やさない」――。あるトヨタ幹部は口癖のように話す。同社は2016年12月に電気自動車(EV)の事業化を目指す社内組織を発足し、走行時にCO2を出さないゼロエミッション車でFCVからEVにかじを切ったような印象も与えた。だが、この幹部は「両方とも必要だ」と話す。地域や時期に応じて、適したゼロエミッション車を投入する考えだ。

FCVからEVにかじを切ったと思ってた(笑)

これ、トヨタ社内では、FCVメンバーとEVメンバーは、お互いどういう存在だと思っているんだろう?やりにくかったりしないのかな?どちらが出世コースとかあるのかな?

両方共必要な理由はわからないな。現実的にはEVが普及するのだろうけど、下請け企業のためにはFCVが必要ということかな?

 

トヨタは14年に世界初の量産型FCV「ミライ」を発売した。FCVは20年ごろをめどに「グローバルで年間3万台以上、日本では少なくとも月に1000台レベル」との販売目標を掲げる。量産のネックとなっている中核部品「セル」の生産技術の確立も急いでいるが、もう一つの課題は「仲間づくり」だ。

日本で1,000台なら、税金とディーラーを使えば達成できるレベルだろうか?個人では買わないよな〜。 

 

仲間づくりでトヨタには苦い経験がある。
 同社が世界のメーカーに先駆けて1997年に量販を開始したHV。間もなく「プリウス」などの累計販売台数が1000万台に達するが「トヨタが特許を押さえすぎて他社に広がらず、市場が拡大しなかった」とトヨタグループ幹部。世界の自動車市場全体から見るとHVの販売台数はわずかだが、米国や中国でエコカーの枠組みから外されつつある。

市場は拡大しなかったのかな?結構広まっているイメージだけど。日本に住んでいるから感じるだけかな。

自国の自動車メーカーではちゃんとHV車が作れないから、いっその事エコカーの対象外にしてしまえという発想は、中国やアメリカっぽいね。

ちなみに、QRコードデンソーが開発したけど、特許をあえてとらずに誰でも使えるようにしたから広まったと聞いたことがある。

イーロン・マスクが経営するテスラ・モーターズだったかスペースXだったか忘れたけど、あえて特許を1個も取っていないと言っていたと思う。理由は、特許を公開すると中国人が無断で使用してしまうからということだった。

特許戦略は難しいね(・_・)

 

こうした経験も生かして、15年1月には自社が保有するFCVの特許を無償公開することを決めた。独BMWとFCVで組むほか、国内ではホンダや日産自動車と水素インフラの整備で手を携える。
 豊田章男社長は「自動車産業が大きな転機を迎え、技術に加えて場づくりが必要だ。共感する仲間が要る」と社内外に繰り返し訴える。

 あれっ、日産自動車も水素に手を出してたっけ?以前、カルロス・ゴーン燃料電池車をバカにしていないっけ?一応、付き合いとか空気を読んだりとかで、ちょっと手を出しているのかな?

 

今時のビジネスは、一社で完結するのは難しすぎるから、色々周りを取り込んでいくというのは、どの業界でも同じだよね。

 

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