りょうちんのシンプル思考日記

投資・ビジネス・テクノロジー・スポーツなどについて、日々のインプットをシンプルにアウトプットすることを目指すブログ

女性管理職の割合を数値目標に掲げる意味はあるのだろうか?

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日経新聞に「資生堂、女性管理職4割に、20年目標。」というタイトルの記事があった。

定期的に色々な企業が女性管理職の割合について、数値目標をメディアで発表することがあるけど、数値を出す意味があるのだろか?優秀だったら登用すれば良いだけだし、わざわざ目標として数値を出さなければならないということは、そもそも男性中心の会社ということを自分達でさらけ出しているだけだと思う。

 資生堂は2020年に女性管理職の比率を4割にする。目標としていた3割を今月に達成したため、さらに高い目標を掲げる。政府は20年までに社会で指導的地位にいる女性の比率を少なくとも3割にするという目標を打ち出すなか、女性の活躍推進で先行する同社は管理職への登用を一段と進める。

資生堂は3割を目標にしていてそれを達成したらしい。達成したので更に引き上げるとのこと。ただ数値を達成したいだけなら、そういう人事移動を行えば良いだけだと思うけど、実際うまく機能しているのだろうか?「政府が掲げたから達成しよう、世間体も良いし」という意識しか伝わってこないんだよなぁ。

 

16年1月時点では27%だったが、17年1月の人事異動で3割に達した。資生堂は社員に占める女性の比率が8割と高く、女性管理職の割合も他企業に比べて高い。新たな目標を立て女性社員のリーダー育成をさらに進める。将来的には男女の管理職は同率をめざす。

 全社員の女性比率が8割の資生堂でさえ、管理職の女性比率は3割というわけだ。フェアに人事評価していたら、管理職の女性比率も8割とかにならないのだろうか?

「将来的には男女の管理職の同率をめざす」とあるけど、だったらさっさと人事異動させてそうすれば良いだけだと思う。

資生堂は、社長が外部からのマーケティング分野上がりの人って感じだから、余計にこういう数字を使ってうまく見せようというしている、という印象を持ってしまうのかもしれない。記事の内容は、裏を返せばまだまだ当面は男性主導の会社ですよとも取れてしまう。

 

社員が女性だらけの資生堂でさえこんな感じだから、ドメドメの大手企業で女性が中心になるなんて難しいんだろうな。そう考えると、米ヤフーとかフェイスブックは凄かったな。優秀だと思ったら、あっさり重要ポストに女性を起用している。

マリッサ・メイヤーは今無茶苦茶叩かれているけど。でも、米ヤフーは、マリッサ・メイヤー以前のCEOもみんな上手く行かなかったわけで、最後にババを引いたのがマリッサ・メイヤーという感じがする。上手く行かなかったというのも、成長できなかっただけど、元からある既存事業は特に問題なくキャッシュは稼いでいた。成長を期待されて登用されたのに、成長できないから叩かれたという結果だった。厳しい社会(・_・)

日本でも叩かれる覚悟を持っていれば、女性がトップの企業が増えたりするのだろうか?

 

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