りょうちんのシンプル思考日記

投資・ビジネス・テクノロジー・スポーツなどについて、日々のインプットをシンプルにアウトプットすることを目指すブログ

サブプライムローン再び

ここ何年か自動車用のサブプライムローンのニュースを聞くけど、日経新聞の記事にまたあった。

これまで好調だった自動車販売を支えてきたのが、積極的なローンの貸し出しだ。信用調査会社エクスペリアンの調べでは、自動車ローンの残高は今年1~3月期に初めて1兆ドル(約100兆円)の大台を超えた。
 自動車ローン残高の内訳を見ると、問題が浮かび上がってくる。信用力の低い顧客(サブプライム層)への貸し出しが全体の2割程度を占める。その融資残高の伸びは1~3月期に前年同期比11%増と、信用度の高い借り手に対する伸び率(9%増)を上回った。

サブプライムの自動車ローンをもとに組成した金融商品は高利回りなため、近年人気を集めてきた。米国証券業金融市場協会によると、自動車のサブプライムローンに基づく資産担保証券(ABS)の残高は5年前から2・5倍に膨らんだ。
 格付け会社フィッチ・レーティングスによると、過去5年間で証券に組成されたサブプライム自動車ローンの60日以上の滞納率は今年に入り、約20年ぶりの高水準となる5・16%に上昇した。同社は「過去3年間の貸し付けの急激な増加や融資基準の低さなどが現在の悪い数値につながっている」と分析する。
 自動車ローン市場に対する懸念を大きくしているのが、中古自動車の市場価値が下がっていることだ。借り手の返済が不可能になった場合に債権者が自動車を差し押さえても、弁済にあてられる分が少なくなる。
 米証券会社のジェフリーズ・グループによると、今年6月の自動車ローンにおける債務不履行(デフォルト)時の回収率は60%で、1年前の62%から低下した。同社の株式アナリスト、ジョン・ヘクト氏は「回収率は低下圧力にさらされている」と指摘する。
 金融危機を引き起こした住宅ローンに比べ、自動車ローンは単価が低く、市場規模も小さい。仮に焦げ付きが広がっても、金融システムや経済全体に与える影響は小さいといわれてきたが、状況はよく似ている。
 「明らかに自動車(ローン市場)は少し拡大しすぎだ。誰かが傷つくことになるだろう」(JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者=CEO)。好調な自動車販売はこれまで米経済の回復に貢献してきたが、大きなひずみも残したようだ。

 何回同じことを繰り返すのかな?

「誰かが傷つくことになるだろう」って何で他人事にように言えるのかな?自分たちがそういう状況を作っているのに。。。

市場規模が小さいから焦げ付いても住宅用のサブプライムローン程影響は小さいって、もう焦げ付くこと前提で話していて気持ち悪い。。。

結局、一個人がファイナンシャル・リテラシーを身につけて、むちゃくちゃなローンは組まない・金融機関のカモにされない、などしないと、永遠に繰り返されるんだろうな(・_・)

 

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