ランサーズがピボット!?クラウドソーシングには明るい未来が無いかもしれない件
ランサーズがクラウドソーシングから事業からメイン事業を変更しようとしているようです。
正直ビックリしました。
日本でクラウドソーシングを手掛ける会社と言えば、ランサーズとクラウドワークスの2強という状態でした。その片方が、メイン事業のクラウドソーシング事業から舵を切るとのことです。
クラウドソーシングは不特定多数の人に対して仕事を募集する仕組みです。匿名の不特定多数の労働者を集めようとすると、気軽に仕事を受発注できる一方、労働力が安く買い叩かれ、単純作業や質の悪い案件が混在するという問題が発生するようになりました。その最たる例が、DeNAの悪質キュレーションサイトの問題で、低コストでゴミ記事を量産していました。(この件に関して、googleにも責任があるのではないかという論点もありました。検索エンジンがゴミ記事を排除できるようなアルゴリズムであれば、このような問題は起こらなかったというロジックです。個人的には、そもそもゴミ記事を書く奴が悪いと思いますが、性悪説に基いて仕事することも大事だと思います。)
上記の問題を解消すべくランサーズは、
①実名制で審査通過者のみが登録して仕事を受注できる「ランサーズトップ」
②遊休資産をシェアするマッチングの場を提供する「pook(プック)」
というサービスを始めるようです。
「ランサーズトップ」は、昔からあるフリーランスのエンジニア派遣レベルの事を、オンライン上で完結・家からリモートワークできるサービスという印象です。匿名+低単価から、実名+高単価に持っていきたいようです。
「pook」は、
パーソナルトレーンングや整体・マッサージ、カウンセリング、家事や子どもの送迎など
と書かれているので、サイタ のようなサービスという印象です。
個人的に今回のニュースの感想は、
・クラウドソーシングは対して有用なものではなかった(とはいうもののランサーズの2016年の売上は前年比60%増の21億円とのこと。)
・金をまともに稼ぎたかったら個人個人が能力を上げるしかない
といった印象でした。
そもそも優秀な人だったら自分で営業して仕事を取ってこれますしね。ただ地方在住の人が、都会の仕事を取るのにランサーズトップが機能すれば良いことかなと思います。
今回のチャレンジが成功に向かいそうになれば、ランサーズもIPOするのでしょうか?
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