りょうちんのシンプル思考日記

投資・ビジネス・テクノロジー・スポーツなどについて、日々のインプットをシンプルにアウトプットすることを目指すブログ

AIはどこが覇権を握るのか

日軽産業新聞に「IBM、AI急成長―後じん拝する日本IT勢」というタイトルの記事があった。AIと言っているのはディープラーニングだろうな。

米IBMと米ゼネラル・モーターズ(GM)は自動車向け情報サービス分野で提携すると発表した。米国では1日あたりの運転時間が1人平均46分といい、その時間をもっと安全で快適にするため、GMの同サービス「オンスター」を発展させ2017年に始める。

 

ディープラーニングアルゴリズムは、最終的には陳腐化するわけで、そこで差をつけることはできないっぽい。色んな天才たちが、日夜研究し、このアルゴリズムがベストだということになったら、みんなその手法を採用するわけだ。そうすると、最終的には大量の良質なデータをどれくらい確保できるかだけが差になるようだ。

今回IBMGMと組むことで、そのデータを収集できるようになる。日本だと、ソフトバンクが使用していることで有名だと思う。

 

ワトソンは企業からビッグデータをもらい、特定の機能を果たすべく学習・訓練する。IBMが初めから手元にデータを持っているわけではない。AIと言っても、企業と組まなければ意味を持たない存在だ。
 このため、IBMは思い切った投資を実行し、本気であることを示しながら企業に利用を呼びかけた。14年にワトソン事業化へ10億ドルの投資を決め、2千人体制で売上高100億ドルを目指している。日本でもすでに、通信や金融、医療、コールセンターの産業でこのプラットフォームに乗る流れができている。
 GMすら、このプラットフォームの利用企業のひとつにすぎない。さらに、IBMはAIによって事業のあり方を変えようと試みることで、AIサービスの知見を蓄積している。

 IBMのAIはワトソンという名前だ。一番最初に有名になったのは、クイズ番組だったかな?最初は、お遊び程度だった感じがあったが、現在は事業として物凄く力を入れている。

10億ドル突っ込むのは決めているらしい。確かトヨタシリコンバレーにAI研究拠点の設立に数十億の投資していて、またPFNはファナックトヨタからそれぞれ10億円(1000万ドル)の出資を受けた。合わせて20億円で大金と言えば大金だけど、テニスの錦織圭選手の年収くらいの金額だ。10億ドルとは桁が違う。

 

現在は、IBMが世界中の大企業と組んでかなりリードしている感じだ。マイクロソフトはデータ収集能力は高そうにない。フェイスブックやグーグルはデータ収集が簡単にできる。フェイスブックは個人情報を、グーグルは検索・各種sdkなどネットからデータを収集できる。ただグーグルが取得できるデータの質が良いのかどうかは疑問だけど。

PFNは製造業専門にAIを展開していて、これが世界中に広まれば良いのだけど、IBMが入ってきて持っていかれる可能性も高そうだ。日本企業内だけのガラパゴスAIという可能性もありそう。

現実的にAIを社会に適用することを色々考えると、IBMが一番強そうだ。あとPFNに期待。

 

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