金庫株の消却について
ソフトバンクが金庫株1億株(発行済み株式数の8.33%)を消却するらしい。
でも自社株買いで大事なのは、いくらで買い付けるかだよね。
別に消却しようがしまいが、その時点での株主価値には影響ない。
割安で自社株買いできていれば株主価値にプラスで、割高で自社株買いしてしまったら、株主価値にとってはマイナスだ。ただそれだけのこと。まあ、基本的には、割安だと判断したから自社株買いを行っているとは思うけど。
というか、消却するとなれば事務処理費用が発生するわけで、その分株主価値にはマイナスだと思う。(微々たるものではあると思うけど。)
ソフトバンクは6月末時点でグループ連結で12兆円の有利子負債を抱える。英半導体設計アーム・ホールディングスの買収で負債水準はさらに高まった。市場では「自社株の売り出しによる資金調達を警戒する投資家がいてもおかしくない」(岩井コスモ証券の川崎朝映シニアアナリスト)との声も出ていた。
「自社株の売り出しによる資金調達を警戒 」と記事にあるけど、普通に新株発行しても同じではないだろうか?言っていることが支離滅裂だと思う。まあ、色んな記事で定型文のようにこの発言をしているのを見るけど。
企業側としては、消却なんて意味ないよなと思いつつも、この記事のような事を言う人がいるので、雰囲気的に消却したほうが良いかなとムダな意思決定をせざるを得ないか、そもそも何も考えずに言われたから消却する、という2パターンがありそうだ。
まあ自分が知らないだけで、色々なシガラミやルールがあるのかもしれない。
☆☆ noteご紹介 ☆☆
DCF法でざっくり一株あたりの株主価値を把握するノート
※DCF法で一株あたりの株主価値を算出して株価と比較することで、割安・割高・フェアバリューかを判断できます。