負債の時価評価
2016/1/12の日経新聞の夕刊で、「消える米金融の会計マジック」という記事があった。
自社の信用力が低下すると結果的に純利益が増える債務評価調整(DVA)が、それだ。社債など自社の債務を将来買い戻す時に、信用力の低下で債務の時価が下がっていれば、その差を利益計上できるというもの。自社の信用力が改善する局面では反対に損失が出る。
例えばモルガン・スタンレー。13年の年間決算でDVAが最終利益でみて4・5億ドル(約540億円)下押しし、14年は逆に4・1億ドル押し上げた。それぞれ公表利益の1割前後(決算訂正反映前の公表時)に相当し、影響は小さくない。
破綻前のリーマン・ブラザーズが同様の仕組みで利益を計上していたことなどで批判を浴び、見直しが進んでいた。似たルールは日本基準には存在しないが、欧州市場で多く採用されている国際会計基準(IFRS)でもかつては同様の処理が求められていた。国際基準では12年にDVAの損益計上を廃止しており、直近では両会計基準の差異として残っていた。
IFRSについて昔読んだ本では負債を時価評価する、というのがあったけど、廃止されていたのか。で、米国会計基準も廃止する方向らしい。
まあ発行している社債の価格が下がって、その分を収益として認識とか意味わからないし。実際にその値段で買い取るというオペレーションが行われたなら収益といえると思うけど。
そもそも企業価値を求める際には、将来のフリーキャッシュフローの割引現在価値合計と考えれば良いと思うけど。
会計上の利益なんて合法的にいじれてしまうわけだし。(東芝とかみたいに。。。)
なんでPERとかが信仰されてしまうのかなぁ(・・?
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