りょうちんのシンプル思考日記

投資・ビジネス・テクノロジー・スポーツなどについて、日々のインプットをシンプルにアウトプットすることを目指すブログ

投資-理論

ファイナンス本と言ったほうが良いかもしれない?なかなか面白い会計本を読んだ件

東洋経済の「会社四季報から始める企業分析 最強の会計力」という本を読みました(本というより雑誌かも)。内容は企業経営者などへのインタビューや実際に企業が導入している実例などの紹介です。100ページ程度ですが中身も濃かったのでオススメかなと思い…

TBSホールディングスの事業価値を時価総額と保有資産から逆算して求めてみる件

先日、TBSホールディングスが、外資系ファンドから保有株式の一部を売却するように要求されている、という報道がありました。 jp.wsj.com TBS株を1.5%保有するアセット・バリュー・インベスターズのジョー・バウアーンフロイント最高経営責任者(CEO)は「T…

自分の投資スタイルについて再考してみる件

最近、米国株投資のブログをよく見たりします。そこでよく書かれていることは、アメリカ企業は株主還元に重きを置いていて配当が多く得られた配当金を再投資する、米国は成長していくからETFに張っておけば引きで見ると資産は増える、などの内容で至極真っ当…

東芝の時価総額は半導体という1つの事業の価値よりも低い件

日経産業新聞に「東芝、残る事業は無価値?―既存株主へ説明責任を」という記事があった。 東芝の時価総額と半導体事業の価格を比較すると、時価総額の方が低いという話だ。単純な算数の話で、現状だと半導体事業以外の事業が企業価値を大きくマイナスに引き…

三菱ケミカルがROIC導入。企業価値向上を意識した経営へ前進

日経新聞に「経営管理に投資効率、ROIC導入、事業撤退判断も。」という記事があった。 www.nikkei.com ROICとはReturn on Invested Capitalの略で、投下資本利益率のことだ。税引後営業利益を投下資本で割ることで求めることができる。 三菱ケミカルホー…

メタップスの決算発表からIFRSの見方を考える件

メタップスの決算が話題になっていた。 IFRSに移行したから会計上の営業利益が発生したということだ。 kabumatome.doorblog.jp メタップスが開示した決算情報 売上高の数値に影響大な商社のIFRS IFRS適用企業をDCF法する場合の注意点 まとめ メタップスが開…

ROEの向上を謳うのは微妙だと思うけど、長期的視点は大事だと思う。

日経新聞の社説で、「企業は長期の視点でROE向上目指せ」という記事があった。 企業が資本をどれほど効率的に使っているかを示す「自己資本利益率(ROE)」という財務指標が、日本で定着してきた。中期経営計画の中で「ROE10%以上」といった目標…

会社は誰のものか?という問いに対するシンプルな答え

日経新聞に「1600年設立のイギリス東インド会社は」という記事があった。 イギリス東インド会社を例にして、最終的に株式会社は誰のものかという事を問いたいらしい。ちなみに世界初の株式会社は1603年のオランダ東インド会社だ。

金庫株の消却について

ソフトバンクが金庫株1億株(発行済み株式数の8.33%)を消却するらしい。 www.nikkei.com でも自社株買いで大事なのは、いくらで買い付けるかだよね。 別に消却しようがしまいが、その時点での株主価値には影響ない。 割安で自社株買いできていれば株主価…

ヘッジファンドの苦境・ロボアドバイザーの話から、運用に関わる人にコミットメントを求める話

2016/8/30の日経新聞朝刊に「ヘッジファンド苦境 資金流出、09年以来の高水準 」という記事があった。 www.nikkei.com ヘッジファンドの苦境ぶりが鮮明になっている。7月はヘッジファンド業界全体から252億ドルの資金が流出した。米金融危機の余波が残っ…

DCF法でバリュエーションを行うメリットとデメリットについて考察する件

DCF法とは、将来のフリーキャッシュフローを現在価値に割り引くことで企業価値を算出する、というバリュエーション方法の1つです。 下記のマッキンゼー本が有名です。 企業価値評価 第6版[上]―――バリュエーションの理論と実践 作者: マッキンゼー・アンド・…

四半期開示なんて不要では?

2016/2/10の日経産業新聞の記事で、 原丈人という方のコラムの「ROEを超える経営」で、四半期決算報告の廃止を5月のG7伊勢志摩サミットで提言してもらいたいという記事があった。

負債の時価評価

2016/1/12の日経新聞の夕刊で、「消える米金融の会計マジック」という記事があった。 自社の信用力が低下すると結果的に純利益が増える債務評価調整(DVA)が、それだ。社債など自社の債務を将来買い戻す時に、信用力の低下で債務の時価が下がっていれば…

会社は社会の公器

日経産業新聞にタイトルについての記事があった。 「会社は社会の公器であり、事業を通じて社会に価値を生み出し貢献するものである。これこそが企業が実現すべき価値観である。 そのためには(1)会社があげた利益を株主だけでなく、会社を支える社中各員…

M&Aについての記事

2015/12/30の日経新聞の記事に日本電産会長兼社長永守重信氏のM&Aについてのコメントがあった。 「日本企業のM&Aがある度に収益性を分析している。15年は数は多いが、いい買い物が少なかった感じだ。純資産に上乗せして払うのれんが買収額の大半を占め…